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思春期病棟のパウダールーム。鏡を見ながら・・・
何をおもうのでしょう?
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治る
ということはどういうことなのか? 千丈雅徳 2005/1/17 以前広報誌に書いた原稿から抜粋します。
入院されている方々は,治ることを願っておられます。当たり前のことと思われるでしょうが,実は,決して当たり前のことではありません。折れた足の骨がくっつくとか,胃潰瘍になってポッカリ開いた穴が塞がる,というような回復の現象であれば,わかりやすいのですが,病んだココロが治るということはどういうことなのか?
僕が医学生の頃には,精神科では治るとは言わない,という了解が暗黙裡にありました。当院の田中院長も(少し昔の方なので)治るとはおっしゃらないで,レミッションと表現されます。レミッションとは英語のremissionのことで,日本語訳が「寛解」です。言葉はどうでもよいのですが,問題はその意味です。僕はしばらくの間(20年近く),「寛解」の意味がわかりませんでした。ところが,ある時わかったのです。それは,「和解」ということでした。イエス・キリストが僕たちの罪を担って十字架上で死んだ,ということを信じる,すると,僕たちは父なる神と和解することになる・・・というような文脈の中から生まれた医学用語がremissionです。
聖書で病が直るという箇所の「直る」の原文(ギリシャ語)をみると,「救われる」という意味が多いようです。精神科医療で僕が注目しているSoteriaという働きがありますが(薬を使わずに精神病を治療し,かなり良い成績をおさめています),Soteriaも聖書の「直る」と同じギリシャ語のswthriva.
(救い)に由来しています。つまり,ココロが治るのは「和解」であり,それは神の救いと密にリンクしているのです。神の救いのことは医者の僕には論じることができませんが,確かにココロの病が治ることは,家族との和解,友人・知人との和解,そして,自分自身との和解と同じ意味であることが,実に多いのです。私たちも治る=和解,ということを強く意識したいと思います。薬は役に立ちますが,薬だけじゃ和解できないのです。・・・さて,あなたは誰と仲直りしなくてはならないでしょうね?
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